Incubus
Incubus
1990年代後半、ニューメタルやミクスチャーロックが盛り上がる中で、
そのシーンから生まれながらも 独自の進化を遂げたバンドがいる。
それがアメリカ・カリフォルニア出身の
Incubus だ。
ラップメタル、ファンク、オルタナティブロック、エレクトロニカ。
さまざまなジャンルを吸収しながら、時代とともに音楽性を変化させてきた彼らは、
90年代後半〜2000年代ロックシーンを代表するバンドの一つとなった。
高校の友人から始まったバンド
Incubusは1991年頃、カリフォルニア州カラバサスで結成された。
中心メンバーは
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・ボーカル:Brandon Boyd
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・ギター:Mike Einziger
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・ドラム:José Pasillas
といった高校時代の友人たちだった。
初期の頃はMetallicaやMegadethのカバーを演奏していたが、
やがてオリジナル曲を作り始め、独自のサウンドを追求していく。
この頃からすでに
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・ファンク
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・メタル
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・ヒップホップ
などを混ぜたクロスオーバー的な音楽性が特徴だった。
ブレイクのきっかけとなった名盤
彼らの名前を世界に広めたのが、1999年のアルバム
『Make Yourself』 だった。
この作品から生まれた
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・Drive
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・Pardon Me
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・Stellar
といった楽曲は大ヒットを記録。
特に「Drive」はアメリカのチャートでトップ10入りし、
アルバムは ダブルプラチナを獲得する成功作となった。
この作品によってIncubusは、
ニューメタルブームの中でも メロディアスなオルタナロックバンドとして注目されるようになる。
ニューメタルからの進化
2001年のアルバム
『Morning View』 は、彼らのキャリアを決定づけた作品の一つだ。
収録曲
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・Wish You Were Here
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・Are You In?
などがヒットし、Incubusは世界的な人気を獲得する。
しかし興味深いのは、
彼らがニューメタルの枠に収まることを嫌ったことだ。
当時メンバーはインタビューで、
ラップメタルシーンに距離を置き、
より自由な音楽を作りたいと語っていた。
つまりIncubusは、
ニューメタルの時代から抜け出して進化したバンドでもあった。
世界的成功と長いキャリア
Incubusはその後も活動を続け、
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・A Crow Left of the Murder...(2004)
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・Light Grenades(2006)
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・If Not Now, When?(2011)
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・8(2017)
などのアルバムを発表。
これまでに 世界で2300万枚以上のセールスを記録している。
現在もツアーや新作制作を続けており、
2025年には新アルバムのリリースも予定されていると報じられている。
ミクスチャー時代の“異端児”
1990年代後半は
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・Korn
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・Limp Bizkit
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・Slipknot
など、ニューメタル系バンドがシーンを席巻していた。
その中でIncubusは、
ヘヴィな音楽だけでなく
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・メロディ
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・サイケデリックな雰囲気
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・内面的な歌詞
を取り入れ、
より芸術的なロックへと進化した存在だった。
ロックの枠を超えたバンド
Incubusの魅力は、ジャンルに縛られないことだ。
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・ミクスチャー
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・オルタナティブロック
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・ファンクロック
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・エレクトロニカ
さまざまな要素を取り入れながら、
常に音楽性を変化させてきた。
だからこそ彼らは、
90年代のニューメタルブームが終わった後も
長く生き残った数少ないバンドの一つとなったのである。