Kurayamisaka
Kurayamisaka|“過去と今”を接続するオルタナ・パンクの最前線
東京・大井町発、2020年代オルタナシーンのど真ん中を突き進む5人組バンド、Kurayamisaka。
単なる“エモ revival”でも、“懐古オルタナ”でもない。彼らは90〜2000年代の遺伝子を引き継ぎながら、それを現代の感覚で再構築している稀有な存在だ。
■ バンド概要:シーンの中心に躍り出た5人組
Kurayamisakaは2021年頃に活動を開始した東京発の5人組ロックバンド。
トリプルギターという編成を特徴とし、インディー〜オルタナシーンで急速に注目を集めてきた。
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・Vo/Gt:内藤さち
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・Gt:清水正太郎 ほか
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・5人編成/トリプルギター
2024年にはFUJI ROCK FESTIVALの新人枠「ROOKIE A GO-GO」に出演し、観客投票でメインステージ出演権を獲得。さらに海外メディアにもピックアップされるなど、国内外で評価が拡大している。
■ サウンド:残響系の再解釈では終わらない
彼らの音楽を一言で言うなら、
“美しさと暴力性が同居するギターロック”。
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・90〜2000年代オルタナ/インディーロックの影響
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・シューゲイザー〜残響系的な轟音ギター
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・ノスタルジックで歌謡的なメロディ
これらをベースにしながらも、単なる焼き直しではなく“2020年代仕様”にアップデートされているのがポイント。
特に特徴的なのがトリプルギター。
音の層が厚いのに埋もれず、それぞれが役割を持って鳴っていることで、ライブでも音源でも圧倒的な立体感を生む。
■ 歌詞と世界観:“美しい矛盾”を描くバンド
Kurayamisakaの核は、サウンド以上に歌の物語性にある。
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・青春の終わり
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・別れや喪失
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・曖昧な希望
こうしたテーマを、叙情的かつ内省的に描くことで、
“暗さ”と“美しさ”が同時に成立する独特の世界観を作り上げている。
楽曲はしばしばストーリー性を持ち、
1曲単体というより“作品”として機能するのも特徴だ。
■ アルバム主義という逆行
サブスク全盛の時代において、彼らがこだわるのは“アルバム”。
2025年リリースの1stフルアルバム
**『kurayamisaka yori ai wo komete』**は、
12曲を通して一つの物語を描く構成となっている。
彼ら自身も
「10年後、20年後に誰かに届く作品を作りたい」
という思想を語っており、
“消費される音楽”へのアンチテーゼとも言える姿勢が見える。
■ ライブ:フィジカルで証明するバンド
ライブでは一転してフィジカルな側面が爆発する。
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・ステージを駆け回るパフォーマンス
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・フィードバックノイズからの急展開
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・観客との一体化
その光景は、2000年代のライブハウス黄金期を思い出させる熱量を持ちながら、今の若いオーディエンスによって更新されている。
■ PUNKHUB的解釈
Kurayamisakaはパンクバンドではない。
でも、“パンク的”なバンドではある。
なぜなら彼らは、
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・時代に逆行してアルバムを作り
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・流行ではなく衝動を優先し
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・感情を削り出すように音を鳴らしている
からだ。
“バズより衝撃”を選ぶ姿勢こそ、現代のパンク”。
■ まとめ
Kurayamisakaは、
過去(90〜2000年代オルタナ)と
現在(サブスク以降の感覚)を接続しながら、
“これからのライブハウスの基準”を塗り替えているバンドだ。
エモ、シューゲイザー、残響系…
そのどれにも属するが、どれにも収まらない。
だからこそ今、
このバンドはシーンの中心にいる。