Patti Smith
Patti Smith|パンクの“詩人”にして原初のシャーマン
1970年代ニューヨーク。
パンク誕生の震源地で、
言葉を武器にした女性がいた。
それがPatti Smith。
彼女は単なるパンクミュージシャンではない。
詩人、アーティスト、パフォーマー。
ロックを文学へと引き上げた存在だ。
■ 出発点:ニューヨーク・アンダーグラウンド
活動拠点は伝説のライブハウス
CBGB。
同時期には:
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・Ramones
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・Television
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・Blondie
ニューヨーク・パンクはUKよりも
芸術寄りで知的な雰囲気を持っていた。
その中心にいたのがPatti Smithだ。
■ 代表作
『Horses』(1975)
パンク以前、しかし完全にパンクの精神。
冒頭の一節:
“Jesus died for somebody’s sins but not mine.”
ロックの歴史の中でも屈指の衝撃的なオープニング。
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・詩的朗読
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・即興的構成
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・ガレージ的荒々しさ
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・宗教・社会への挑発
このアルバムは
パンクの精神的原点といわれる。
■ 音楽性|詩とノイズ
Patti Smithの特徴:
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・ビート詩人の影響
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・即興性
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・シンプルで荒削りなバンドサウンド
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・強烈な言葉の力
彼女はギターリフよりも、
言葉と存在感で空間を支配した。
■ なぜ“パンク”なのか?
彼女は鋲付きレザーも、
3コードの爆速演奏もなかった。
だが精神は完全にパンク。
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・女性がロックの主導権を握る
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・芸術とロックの融合
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・権威への拒絶
UKでSex Pistolsが爆発する前に、
ニューヨークではPatti Smithが静かに火をつけていた。
■ 影響
Patti Smithの影響は計り知れない:
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・女性ロックアーティスト
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・オルタナティブロック
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・ポストパンク
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・インディーシーン
彼女は“女性版ロックスター”ではなく、
ロックそのものを再定義した存在だ。
■ PUNK視点で見るPatti Smith
もしパンクが暴動なら、
Patti Smithは暴動の前に読み上げられる宣言文だ。
彼女はこう示した:
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・パンクは知的であっていい
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・ロックは文学になれる
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・女性は象徴ではなく主体である
■ まとめ
Patti Smithは、
パンクの“精神的母体”ともいえる存在。
怒鳴るのではなく、
詩を放つ。
爆発ではなく、
啓示。
パンクの源流を辿るなら、
必ず辿り着く名前だ。

