バンド・アーカイブ // データ。 1529

ミドリ

バンド・プロフィール & 詳細

ミドリ(Midori)

大阪発、ジャンルをぶち壊した“パンクジャズ”の異端児

2003年、大阪で結成されたバンド「ミドリ」。
ハードコア・パンクを軸にしながら、ジャズ、プログレ、ノイズを強引に混ぜ込んだその音は、当時の日本シーンでも完全に異質だった。


■ 概要

ミドリは、ボーカル/ギターの後藤まりこを中心に結成されたバンド。
セーラー服姿で絶叫しながらギターをかき鳴らすという強烈なビジュアルと、制御不能なライブパフォーマンスで一気に注目を集めた。

そのサウンドは一言では括れない。
パンク、ジャズ、ノイズ、歌謡曲…すべてを飲み込んだ“ぐちゃぐちゃなのに成立している音楽”。
いわゆる「パンクジャズ」という文脈で語られることも多い。


■ メンバー(最終編成)

  • Vo/Gt:後藤まりこ
  • Dr:小銭喜剛
  • Key:ハジメ
  • Ba:岩見継吾

後期はピアノやコントラバスを取り入れ、よりカオティックでジャズ寄りのサウンドへ進化していった。


■ 来歴

もともとは“歌謡曲のコピーバンド”としてスタート。
しかし早々にオリジナルへシフトし、独自の音楽性を確立していく。

2007年にはメジャー進出。
圧倒的なライブパフォーマンスと作品群で評価を高めるも、2010年12月30日のワンマンライブをもって解散。


■ サウンド / スタイル

ミドリの核は“衝動”。

  • ハードコア・パンクの暴力性
  • ジャズ由来の即興性
  • プログレ的な展開の複雑さ
  • 歌謡曲的メロディ

これらが同時に存在する。

後藤まりこ自身は「自分たちはパンクバンド」と語りつつ、そのパンクは“孤独で歪んだもの”だと表現している。


■ ライブ

ミドリを語るうえで外せないのがライブ。

  • スピーカーによじ登る
  • フロアに突っ込む
  • 流血レベルのパフォーマンス

観る側にも“覚悟”を要求するタイプのバンドだった。

単なる激しさではなく、感情の爆発そのものを見せるライブ。
それがミドリの本質。


■ 代表作

  • 『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』
  • 『shinsekai』

特に『shinsekai』は、カオスとポップのバランスが極まった一枚。


■ 評価 / 立ち位置

「大阪のいびつなJUDY AND MARY」とも呼ばれたが、その実態はもっと過激。

ジャンルの枠に収まらない存在として、
日本のアンダーグラウンド〜オルタナティブシーンに強烈な爪痕を残した。


■ まとめ

ミドリは“聴きやすいパンク”ではない。

むしろ、
感情をそのまま音に叩きつけたようなバンド。

整っていないからこそリアル。
壊れているからこそ美しい。

パンクの“衝動”を極限まで拡張した、日本でも数少ないバンドのひとつ。

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