バンド・アーカイブ // データ。 1451

東京酒吐座(Tokyo Shoegazer)

バンド・プロフィール & 詳細

東京酒吐座(Tokyo Shoegazer)|轟音で“日本版シューゲイザー”を更新した核心バンド

東京酒吐座(Tokyo Shoegazer)は、2010年に結成された日本のシューゲイザーバンド。
活動期間は決して長くない(2013年に一度解散)が、その短期間で国内シューゲイザーの基準を一段引き上げた重要バンドとして語り継がれている。


■ 概要:シーンの“精鋭”が集まったプロジェクト

東京酒吐座は、元Plastic Treeのドラマーである笹渕啓史を中心に結成。

さらにメンバーには、
他バンドで活動していた実力派が集結している。

  • ・渡辺清美(ex. acid android)

  • ・五味誠(ZEPPET STORE)

  • ・the k(101A)

  • ・Yoshi(Presence of Soul)

**“寄せ集め”ではなく、“音を突き詰めるために集まった集団”**という性格が強い。


■ サウンド:トリプルギターが生む“暴力的な美”

彼らの最大の特徴は、3本のギターによる轟音の壁。

  • ・分厚いフィードバックノイズ

  • ・空間を埋め尽くすレイヤー

  • ・美しくも破壊的な音像

いわゆるMy Bloody Valentine的なシューゲイザーの影響を感じさせながらも、
より“ライブハウス的でフィジカル”な音に昇華している。

ただ浮遊するだけじゃない。
“押し潰すようなシューゲイザー”——それが東京酒吐座。


■ 作品:短期間で刻んだ濃密なディスコグラフィ

代表作としては、

  • ・『crystallize』(2011)

  • ・『turnaround』(2013)

などがあり、特に『turnaround』は
シューゲイザーの枠を越えた実験性を持つ作品として評価されている。

2023年には同作の再録盤もリリースされ、
当時の音が現在の解釈でアップデートされた。


■ 解散とその後:CQへと継承されたDNA

2013年に一度解散するも、
その流れは完全には途切れていない。

メンバーは後に
CQを結成し、
よりストーリー性や実験性を強めたシューゲイザーへと進化していく。

さらに2019年には東京酒吐座自体も再始動。
“過去のバンド”ではなく、現在進行形の存在として再評価が進んでいる。


■ ライブ:轟音に“飲み込まれる”体験

ライブの本質は一言で言うと、
音に包まれるというより、音に“沈められる”感覚。

  • ・耳を覆うレベルの轟音

  • ・視界すら歪むような音圧

  • ・音の中に溶けるような没入感

これは単なるシューゲイザーではなく、
フィジカルな体験としてのノイズ音楽に近い。


■ PUNKHUB的解釈

東京酒吐座はジャンル的にはパンクではない。
でも、精神はかなりパンク寄り。

なぜなら、

  • ・商業性より“音の純度”を優先

  • ・短期間で濃密な活動を叩きつけて解散

  • ・再結成後もセルフ更新を続ける

これはまさに、
“音で殴るDIY精神”。


■ まとめ

東京酒吐座は、

“日本シューゲイザーを一段階押し上げたバンド”

  • ・トリプルギターの轟音

  • ・実力派メンバーの集結

  • ・解散後も続く影響力

その存在は、
後のCQや現在の国内シューゲイザー勢にも確実につながっている。

静かに佇むジャンルと思われがちなシューゲイザーを、
“爆音のリアル”に引きずり出したバンド——それが東京酒吐座だ。

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