ALL
ALL(オール)
ALL(オール) は、1987年にアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたパンクロックバンド。メロディック・パンク/ポップパンクの重要バンドとして知られ、ハードコア・パンクシーンに大きな影響を与えた Descendents(ディセンデンツ) のメンバーによって結成されたバンドでもある。
■ 結成の経緯
ALLは、Descendentsのボーカル Milo Aukerman が1987年に学業(生化学研究)のためバンドを離れたことをきっかけに誕生した。残されたメンバーである
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・Bill Stevenson(ドラム)
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・Karl Alvarez(ベース)
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・Stephen Egerton(ギター)
の3人が活動を続けるため、新たにボーカルを迎えて結成したのがALLである。バンド名はDescendentsのアルバム 『ALL』 に由来する。
初代ボーカルには Dave Smalley(Dag Nasty / DYS) が加入し、1988年にデビュー作『Allroy Sez』をリリース。メロディックでスピード感のあるパンクサウンドを確立した。
■ サウンドとスタイル
ALLの音楽は、
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・ハードコアパンクのスピード
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・ポップパンク的なメロディ
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・テクニカルな演奏
を融合させたスタイルが特徴。
Descendentsの流れを汲む メロディック・ハードコア/メロコアの原型ともいえるサウンドで、後の多くのパンクバンドに影響を与えた。
■ ボーカルの変遷
ALLはボーカルが何度か交代していることでも知られる。
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・Dave Smalley(1987–1989)
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・Scott Reynolds(1989–1993)
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・Chad Price(1993–現在)
特にScott Reynolds在籍期には『Allroy’s Revenge』『Allroy Saves』『Percolater』などの作品を発表し、バンドの評価を高めた。
■ “ALL”という思想
バンド名にもなっている 「ALL」 は、Descendents時代から続く哲学的コンセプトでもある。
「妥協せず、すべてを追求する」という思想を意味し、楽曲やバンドの活動理念にも大きく影響している。
■ マスコット「Allroy」
ALLの作品ジャケットには、Allroy(オールロイ) というキャラクターが登場する。
黄色いトゲ頭のカートゥーンキャラクターで、Descendentsのマスコット「Milo」に対する存在として誕生した。バンドの象徴として多くの作品アートワークに使用されている。
■ パンクシーンでの位置
ALLは
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・Descendentsの流れを継ぐ重要バンド
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・メロディック・ハードコア/メロコアの基礎を築いた存在
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・Epitaph Records周辺のパンクシーンに影響を与えたバンド
として高く評価されている。
Descendentsとメンバーを共有しながら並行して活動するという独特のスタイルも、パンクシーンでは非常にユニークな存在となっている。