COCOBAT
COCOBAT(ココバット)
日本のラウド/ハードコアシーンにおいて、唯一無二の存在感を放つバンドが**COCOBAT(ココバット)**である。1991年にベーシストのTAKE-SHITを中心に結成され、スラップベースを前面に押し出したヘヴィサウンドで、日本のミクスチャー・ラウドロックの先駆的存在として知られている。
バンドの結成と初期活動
COCOBATは1991年、TAKE-SHIT(ベース)、Ryuji(ボーカル)、鈴木鎮一(ギター)、Matsuzaki(ドラム)の4人で結成された。バンド名は黒人プロレスラーボボ・ブラジルの必殺技「ココナッツ・ヘッドバット(Coco Butt)」に由来し、その破壊力やインパクトを自分たちの音楽に重ね合わせて名付けられた。
1992年にはインディーズレーベルから1stアルバム『COCOBAT CRUNCH』をリリース。重厚なベースとスラッシュメタル的なギター、ハードコアなボーカルを融合させたサウンドは海外でも注目され、イギリスの音楽誌「KERRANG!」からは「パンテラへの日本からの返答」と評された。
メンバーチェンジと再始動
1990年代半ばにはメンバーの脱退や加入を繰り返し、1995年には一度活動を停止。しかし1996年に再結成され、Hideki(ボーカル)、Kame(ドラム)、Koji(ギター)を迎えた新体制で活動を再開した。
その後もアルバム制作とライブ活動を継続し、日本のヘヴィロックシーンで長く存在感を放ち続ける。なお、結成当初から在籍しているオリジナルメンバーはTAKE-SHITのみであり、彼の叩きつけるようなスラップベースがCOCOBATの核となっている。
サウンドとシーンへの影響
COCOBATの最大の特徴は、
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・スラップ奏法を多用したベース
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・スラッシュメタル的なギターリフ
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・ハードコアパンクの攻撃性
これらを融合した重厚なサウンドである。日本ではまだ珍しかったラウド/ミクスチャー系スタイルを早い時期から提示し、後のラウドロックやミクスチャーシーンに大きな影響を与えた。
また、海外バンドの来日公演のサポートや海外でのレコーディングなども積極的に行い、国内外を行き来する活動でシーンを広げてきた。
代表的な作品
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・COCOBAT CRUNCH(1992)
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・Foot Prints in the Sky(1994)
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・Return of Grasshopper(1996)
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・TSUKIOOKAMI(1998)
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・I versus I(1999)
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・Fireant Moving Co.(2004)
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・Searching for Change(2009)
まとめ
COCOBATは、ハードコア、メタル、ミクスチャーを横断する独自のヘヴィサウンドで、日本のラウドロックシーンを切り開いてきた重要バンドである。結成から30年以上経った現在もライブ活動を続け、その圧倒的なグルーヴと重低音は多くのファンを惹きつけ続けている。