MASTURBATION
MASTURBATION(マスターベーション)|初期ジャパコアに“異物感”を持ち込んだ異端
80年代初頭、日本のハードコア黎明期。
その中でもひときわ異質な存在として語られるバンド——
MASTURBATION。
わずか数年の活動ながら、
ジャパコアの枠に収まらない独自性で、今もコアな支持を集めている。
■ 概要:短命ゆえに伝説化した初期パンク
MASTURBATIONは1981年に結成、1985年に解散。
活動期間は約4年と短いが、その存在感は非常に濃い。
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・活動:1981年〜1985年
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・ジャンル:パンク/ハードコア
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・立ち位置:初期ジャパコアの異端
同時期には
G.I.S.M.やGAUZEといったバンドが台頭していたが、
彼らはそのどれとも違う方向を向いていた。
■ サウンド:ジャンルを拒否する“混沌”
MASTURBATIONの最大の特徴は、
ジャンルに収まらないカオスな音像。
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・ハードコアの攻撃性
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・ロック的な展開力
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・ノイズや実験性
単純なスピード勝負ではなく、
**“何をやるかわからない不穏さ”**が常にある。
当時のジャパコアが“直線的な暴力”だとすれば、
MASTURBATIONは**“歪んだ狂気”**。
■ メンバー:後の重要人物を輩出
このバンドのもう一つの重要ポイントがメンバー。
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・ベース:TATSUSHI(後に奇形児)
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・ドラム:中村達也(後にBLANKEY JET CITY)
つまり、
後の日本ロック史に繋がる人材がここにいる
単なる一過性のバンドではなく、
“流れの中核”に関わっている存在。
■ ライブ:伝説として語られる現場
MASTURBATIONは音源以上にライブの評価が高い。
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・法政大学での伝説的ライブ
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・カオスなパフォーマンス
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・予測不能な展開
特に80年代当時のライブは、
**“何が起こるかわからない危うさ”**を持っていたとされる。
■ シーンでの立ち位置:どこにも属さない
彼らは、
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・ハードコアでもあり
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・ロックでもあり
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・ノイズでもある
でも、
どれにも完全には属さない
この“居場所のなさ”こそが魅力。
■ PUNKHUB的解釈
MASTURBATIONは、いわゆる“完成されたバンド”じゃない。
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・荒い
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・不安定
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・まとまってない
でもそれがいい。
“制御されてない衝動”こそパンク
■ まとめ
MASTURBATIONは、
“初期ジャパコアに異物を混ぜたバンド”
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・1981〜85年の短命活動
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・ジャンルを拒否するサウンド
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・後の重要ミュージシャンを輩出
王道じゃない。
でも、こういう存在がいるからシーンは広がる。