バンド・アーカイブ // データ。 520

The Stranglers

バンド・プロフィール & 詳細

The Stranglers|パンクの外側から食い込んだ“異端の重低音”

https://cdn.waterstones.com/bookjackets/large/9781/9127/9781912782857.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/e/eb/Stranglers_-_Rattus_Norvegicus_album_cover.jpg
https://dangerousminds.net/content/uploads/images/made/content/uploads/images/jean-jacquesburnelhughcornwellbatterseapark1978.jpasdokj_465_277_int.jpg

1970年代後半のUKパンク爆発期。
その中で“パンクと呼ばれながらも、どこか違う”存在だったのがThe Stranglersだ。

彼らは若者の初期衝動から生まれたバンドではない。
メンバーは比較的年長で、演奏力も高く、音楽的素養も豊か。
だがその攻撃性と皮肉は、確実にパンクの空気と共鳴していた。


■ メンバー(黄金期)

  • ・ボーカル/ギター:Hugh Cornwell

  • ・ベース:Jean-Jacques Burnel

  • ・キーボード:Dave Greenfield

  • ・ドラム:Jet Black

特にDave Greenfieldのオルガン/シンセサウンドは、
他のパンクバンドにはないダークでサイケデリックな空気を生み出した。


■ デビューと衝撃

Rattus Norvegicus』(1977)

タイトルは“ドブネズミ”。
重低音ベースと不気味なオルガンが絡み合う、異色のパンクサウンド。

代表曲:

  • ・「Peaches」

  • ・「No More Heroes」

“No More Heroes”は、
“ヒーローなんてもういない”と歌い、
偶像崇拝を皮肉ったアンセムとなった。


■ 音楽性|パンク × アートロック × ダークネス

The Stranglersの特徴:

  • ・重厚なベースライン

  • ・オルガン主体のサウンド

  • ・皮肉とブラックユーモア

  • ・不穏で緊張感あるアレンジ

同時代のSex Pistolsが衝動的なら、
The Stranglersは計算された冷酷さを持っていた。


■ 進化と名曲

Golden Brown

1982年の代表曲。
ワルツ調で美しくもミステリアス。
パンクバンドのイメージを覆すヒットとなった。

この楽曲で、彼らは単なるパンク枠を超え、
ニューウェーブ/ポストパンクの文脈でも語られる存在となる。


■ メディアとの対立

The Stranglersはメディアとの関係も険悪だった。
記者との衝突、トラブル、攻撃的な態度。

だがそれもまた、
“反抗”というパンク精神の別の形だった。


■ 同時代との違い

  • ・The Clash → 政治思想

  • ・Buzzcocks → 恋愛とメロディ

  • ・Siouxsie and the Banshees → ゴシック美学

  • ・The Stranglers → ダークで知的な重低音

彼らは“パンクの外側”から内部を侵食した。


■ PUNK視点で見るThe Stranglers

The Stranglersはこう示した:

  • ・パンクは若さだけではない

  • ・技術があっても反逆できる

  • ・ダークさは美になり得る

もしパンクが爆発なら、
The Stranglersは静かに締め上げる重低音だ。


■ まとめ

The Stranglersは、
UKパンクの中でも最も異端で、最も持続力のある存在。

パンクを単なるジャンルでなく、
“時代精神との対話”と捉えるなら、
彼らは欠かせないピースだ。

オーディエンス・スコア
4.7
( 1 レビュー)
コミュニティ・レビュー & フィードバック

REVIEW REQUIRES AUTHENTICATION.

LOGIN TO REVIEW →

ONE REVIEW ON “The Stranglers”

  1. 16時間 ago
    4.7